「わからない」は恥だが役に立つ?

5月に職場復帰して、わけもわからないままポンと業務に放り込まれています。
そんな中、後輩がリーダーを務めるタスクに入ることに。
本来ならば、支える立場。さて、ポンコツ育休復帰社員は、どのように振る舞うべきか?

このページの内容

後輩がリーダーのタスクに入ることに

育休復帰して3週間目、後輩が率いるタスクに入ることになりました。

後輩は、私の5つ下です。彼が新卒で入社した頃から知っています。

上司

彼にはマネジメントを学んでもらいたいから、あえて任せてみたんだよね。

私に業務アサインする際に言った、上司のことば。

いいな、期待されてるんだな。

一瞬その考えに飲まれましたが、すぐに追い払いました。私は、まだ復帰したばかり。焦らない、焦らない。

様々な年齢層が集まりました

そんな意図がある関係で、このチームには件の後輩、私と同年代の社員3名、若手社員が2名ほどの、計7名の構成となりました。

初回のMTGでは、しーんと静まり返る状況に何度も陥りました。

わかる、年かさの社員がいるとやりにくいんだよねェ……。

私も管理職だったころ、チーム員のほとんどが自分より上の社員だったので、すごくやりづらかったです。どうしても、遠慮しちゃうんですよね。

普段だったら助け舟を出すところですが、いかんせん私も復帰したばかりでポンコツだし、そもそも知らない人ばかり。

同年代の社員の一人が、我が強いのか不器用なのか、議論しにくい言い方をする方で、その方が発言するたびに、「じゃあ、そうしましょっか……。」という始末。

検討が十分でない状態で、結論を急ごうとしていたのです。

「浦島太郎で恐縮ですが」

もう、このままでいいかな。そう思って私も、「ハイ、ハイ」と長いものに巻かれていたのです、が。

子どもとお風呂に入ってるときに、ふと。「このままでいいのか?」

こういう時、納得しないままに流されてしまったら、絶対後悔する。

それは、社会人13年目の勘なのです。もっとああしたらよかった、という後悔。こんなことも思いつかなかったのか!という恥ずかしさ。そんな辛酸を、舐めてきた。

次の日は、今までの会議の進捗を上司に報告する日でした。結論は決まったとでもいうような出だしがあった後、私は「あの、」と切り出しました。

浦島太郎で恐縮ですが、ちょっと、わからなくなってしまって。

この結論で、本当に良いのか?もっと議論を尽くすべきでは?解決策に移る前に、もう一度、WHYを考えてみませんか?

言ってるそばから、「この人、なに言ってるんだろう、って思われるんだろうな」という自分が、冷めた目で私を見ています。みんなはもしかして、わかってる?私だけわかってないの?そう考えたら恐ろしい、だけど、納得しないまま進められない性分なんだ。

「自分もそこが疑問でしたね。」

そんな声が聞こえました。Zoomのスピーカーは、上司が話していることを意味しています。

「もう少し、煮詰めた方がいいかもしれないよ。」

そのアドバイスをきっかけに、チームメンバーが、たしかに、と相槌を打つ。では、もっと深掘りしてみよう。この課題はなぜ発生するのか? 議論が動き出す。

拍子抜けしました。なんだったんだ、あれは。私のド緊張はなんだったんだ。こんな簡単なことじゃないか。やっぱり、わからないことを「わからない」と言って、良かったんだ。

この年になって言える、「よくわからない」

わからないことは、他人に聞かない。自分でなんとかすること。

長年、私の中でこの固定観念がこびりついて、不明点が出るたびに血眼になって調べたり、相手の言いなりになったりしてきました。

それはきっと、こわかったんです。無能だと思われるのがこわかった。プライドが、あった。

でもね、今まで一生懸命仕事をしてきたけど、やっぱりわからないことはわからない。それは仕方がないことだと、わかったのです。

挑戦する限りわからないことは必ず出てくるって、頭ではわかってるのだけど。

だから今回、勇気を出して「わからない」と言ってみたのですが、意外と周囲はなんとも思ってないし、それで私の評価が下がることもありませんでした。

もしかしたら、「わからない」と言えるって、すごいことなのかもしれません。

  • 一人で抱え込まなくて済むので、メンタルに良い
  • 時間を短縮できる
  • 新たな視点になる

特に、最後の三点目はチームになっても力になります。

「心理的安全性」って流行ってるけど、こういうことだよね。

【結論】奢らず・腐らず・ありのまま、自信を持って

職場復帰してから1か月。自信と不安のジェットコースターを急上昇・急降下しています。

だけど私にできることは、フラットな状態で淡々と業務を進めるのみ。

奢らず・腐らず・ありのまま、時に「わかりません」「助けてください」と周囲にヘルプを依頼しながら、仕事を進めていくしかないんです。

これができないと、ワーママとして働くのはキビシイ。。

プライド、ZERO。でも、仕事に余計なプライドは必要ないのかも?

これからも自分なりの働き方・プレゼンスを発揮していきたいと思います。


この記事は「ワンオペ母、育休復帰する」というテーマで連載しています。

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