冷たい、居心地悪いと思いつつ…「もっと強引に」と言われて

自分なりにうまくファシリテーションできて、意見を引け出せたと思った方式が、違う場では全然イケてなくて、自信を喪失。

まみ

挙げ句の果てにもらったアドバイスは、私にとっては虚無感のかたまり…!

それでも社会人として、資本主義の歯車でありたい私。では、どうしたら?

わたしについて
まみ
  • 2023年5月育休復帰
  • 子は6歳児・1歳児クラス
  • 時短・フルリモート正社員
  • 夫激務のためワンオペ
このページの内容

無事に案件が終わりました

先日、こちらの案件が終わりました。

最後はバタバタだったものの、なんとか大きな問題なく遂行できて安堵しました。

でも、記事にある通り、進め方はダメダメ、反省しっぱなし。

みなさん、私に対する鬱憤もたまっていたと思います。

出さぬなら、出させてしまえ、ストレスを。

というわけで、尾を引く前に、自ら申し出ました。

振り返り会、しませんか?

ファシリテーションで自信を取り戻す

私は以下の記事にあるように、KPT方式の振り返りが大好きです。

この振り返り会の良いところは、「罪を憎んで人を憎まず」

  • 自分目線で(〜のせいで、は✖️)
  • 「事象」を振り返り
  • アクションリストを出し前向きに終える

なので、好んでKPTを開催しています。

まずは、私と同じ職種の4人でサクッとやってみよう。

これは、自分で言うのもなんですが、大変に好評でした。

私より若い企画者もたくさん意見を言ってくれて、私もノリノリに。

それは、どうして?

このアクションで課題が解決する?

その質問で、議論が止まる。さらに思考が加速する。振り返り会が終わるころ、私は満足していました。

やっぱり私はファシリテーションが得意。ストレングスファインダーの上位資質に「戦略性」「コミュニケーション」があるんだから。

仕事の勘や業務の進め方は忘れてしまったけど、根本の力は変わらない、と自信を持ちました。

しかし、その自信はすぐに揺らぐのです。

多様な環境では、思った通りにいかない

続いて、違う職種・レイヤーも交え、前回より大きな単位での振り返り会を実施しようと考えました。

参加人数は20人ほど。抑えていた枠は1時間なので、洗い出しからはじめると時間がなくなると思い、事前に各自でKPTをホワイトボードアプリに入力していただくよう依頼していました。

出してもらった意見を、事前に私の方でカテゴライズしておこうと思ったのです。そうすれば、時間を議論に使えますから。

そして、前日。

う~ん…入力状況が芳しくないなぁ。

PCに映し出されたホワイトボードは真っ白でした。忙しいのかもしれないと思い、参加者にリマインドを送りました。

しかし、会議当日、見てみると、やはり真っ白なのです。

「時間ないんで。」と切り捨てられ

仕方がないので、貴重な一時間枠の冒頭20分ほど、各自の洗い出し時間に回しました。

すると、意見が出るわ出るわ。

私は前回と同じように、一人ずつ話してもらおうと思いました。今回は人数が多いので、持ち時間を決めて。きっと、文字に表せなかった熱い想いがあるはず、それを言いたいはず、と期待して。

では、Yさんお願いします。私がそういうと、技術グループのリーダーであるYさんは開口一番、

時間なくないですか? もっと効率的にやりましょう。

うん、だから、事前に書いといてって言ったよね。と思いつつ、彼の真意を探ります。

わたし

ここに書ききれなかったことや、話すことで思考が洗練されることもあるので、みなさんからコメントをいただこうと思っていたのですが。

それぞれが読んで投票すればいいんじゃないんですか? まみさん、もっと強引に進めていいと思いますよ。

強引にすすめる?

これは、私にわだかまりを残しました。

盛り上がらない会議と「デキる」の定義

彼のアドバイスを受けて、私は会議を進めました。各自、洗い出し一覧を読んで、投票して、多かった意見だけピックアップして。

多様性の科学』では、意見の多様性がイノベーションを生むって書いてたのにな

ファスト教養』では、外れ値に気づきがあると学んだのにな

だから私は、外れ値をみんなと共有したかった。だけど、私にはそれをみなさんにわかってもらう力量がなかった。

結局議論は盛り上がらず、なんとなくのアクションリストを作って終わりました。

きっとこのアクションリスト、誰も必要性を差し迫って感じてないだろうから、無意味になるな。

「自分事」にまでなりきらない振り返りなんて、時間の無駄です。そうなってしまったのは、ファシリテーターである私の責任。

得意だなんて、うぬぼれてた。居心地の悪い時間だけが流れてしまった。

そして私は考えたのです。「強引に進める力を持つことが、『デキるサラリーマン』なのだろうか?」

それは人間の善さから遠ざかる行為では

私は1年以上、育休をとっていました。母として、わが子はもちろん世の中の子どもを慈しみ、せかせかせず、自分の時間を差し出して他者に尽くした期間でした。

私は感激しました。「これこそが、人間のあるべき姿なんだ」。素晴らしき哉、親切心。

しかし、復帰した私に求められているのは、「推進力」。これは「強引にでも」という文脈を含んでいそうです。

視座を高く持て。「私の」「あなたの」ではなく、共通のゴールを思い浮かべれば、それは「強引」ではなくなる。

わかっています。遂行することが私たちのゴール。であれば、なにも終わらないより、多少強引だろうが「終わる」方に価値があるのです。だから、そんなに遠慮することないよ、ということも。

でも、私にはカルチャーショックだった。許容できるなら、他者の気持ちを優先したいと考えていた私には、それは受け入れがたいことのように思えました。

私なりの「推進力」を身につけねば

私は、声の大きい人が苦手です。相手の言っていることに言葉をかぶせて、大きな声でみんなの注目を浴び、自分の意見をなにがなんでも通そうとする、そんな過去の上司を思い出していました。

あの人は、仕事はできた。でも、私は、憧れない。

私は、仕事のために生きてるんじゃない。生きるために仕事をしている、そして「生きる」とは、品格を持つこと。自分を誇りに思うこと。

仕事のために人生のスタイルを崩したくない。では、私は「強引にやる」以外に、どうすればいい?

段取り、仕組み、声掛け…ソフト面もハード面も、やり方はいくらでもある。

私にアドバイスをくれた方は、「みんなの合意が得られなくても、多少強引でも、壁を突き破って進む」スタイル。

一方私は、そうじゃない。私が苦なくできるのは、「いくつもの道をシミュレートして、壁に当たらない道を選ぶこと」。

仕事の仕方はいくらでもあります。なにが正しくて、なにが間違いというのは、ないのです。

登山道はいくつもある

独身の頃、少し登山をかじっていました。山頂を目指すルートは、1つだけではありません。アクセスのしやすさ、技量、景色など、人によってどのルートを選ぶかは様々です。

エベレスト登山だって、登山道は18もある。

達成方法は、私が好きな自分でいるために、心地よく過ごすために、自分に合ったものを選ぶ。自信を持って挑んでいきます。

それが、少しでも長く、社会人を続ける秘訣と信じて。


この記事は「ワンオペ母、育休復帰する」というテーマで連載しています。

お役に立てたら「ポチッ」お願いします !

にほんブログ村 子育てブログ ワーキングマザー育児へ
にほんブログ村

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

スポンサードリンク

このページの内容