インター?日本人学校?揺れる我が家の教育方針

インターか日本人学校か……それは、海外赴任が決まった家庭に起きる、予期しなかった人生の選択です。両親ともに純ジャパ、かつ留学経験もない私たち夫婦が、来年就学する娘の進路をどうするか、悩みに悩んでいます。

この記事を書いた人
まみ
  • 6歳女児・1歳男児の母
  • 時短で管理職経験あり
  • 夫が海外赴任のため完全ワンオペ中
  • 2024年春にタイに帯同予定
このページの内容

インター?日本人学校?小学校、どうする?

我が家の長女・花子(6歳)は、来年、小学校に上がります。

私たちは、小学校は公立、中学からは中高一貫の私立校へ進学させるつもりで、0歳から準備(資金・声掛け・心構え・仕事の調整)をしてきました。

しかし、ここにきて、夫は転勤。

転勤先のタイ・バンコクでは、幸運なことに、世界最大規模の日本人学校と、多数のインターナショナルスクールがあります。

わたし

選択肢が多いのはありがたい…!

さて、私たちは、娘になにができるか、どんな選択が彼女のためになるのか。

手がかりがまったくなく、途方に暮れましたが、夫の会社から配布された「赴任の手引き」的なものを見ると、そういう家庭向けの支援サービスがあるらしい。

とのことで、さっそく、支援サービスへ申し込みました。

私たち夫婦のスペック
  • 同じ大学出身、父母ともに文系総合職
  • 留学経験なし、英語に興味全くナシ
  • 最後にTOEIC、英検を受けたのはいつだっけ……?

「海外子女教育振興財団」に行ってきました

丸腰の私たちは、「海外子女教育振興財団」へ教育相談を行うことにしました。

「海外子女教育振興財団」とは

海外子女・帰国子女教育の振興を図るため、 1971 年に外務省および文部省(現 文部科学省)の許可を受け、海外で経済活動を展開している企業・団体によって設立された財団法人です。

JOESについて(海外子女教育振興財団)

この財団では教育相談はもちろん、渡航前は配偶者相談や子ども英語教室、帰国後は学校説明会や英語保持教室など、海外渡航する家族へ幅広い支援をしてくれます。

なんと、日本の教科書を無料で受け取ることもできます!

相談料は1回9,000円ですが、会社が当財団の会員なら無料です。

面談とオンライン相談が選べますが、私たちは夫婦で面談していただくことを選択しました。

というわけで、港区愛宕まで行ってきたよ!

経験豊富な教育アドバイザーのお話し

当日は、経験豊富な教育アドバイザーさんが私たちを出迎えてくれました。

事前に子どもの年齢をお伝えしておいたので、赴任先のインターナショナルスクールや日本人学校について調査し、資料にしてくださって、大変ありがたかったです。

インターナショナルスクール

概要

まず、インターナショナルスクールは

  1. アメリカ系
  2. イギリス系
  3. 国際バカロレア

と、いくつもの教育モデルがあります。

どの教育モデルを選ぶかはお好みですが、教育活動評価団体(WASC、CIS、ACSI等)への加盟が信頼の目安になります。

また、小学校入学のタイミングが日本とズレるのもポイントです。

うちの子はいま年長なのに、来年入学するとなるとGrade2になります。

日本の教育との違い

  • 習熟度別授業あり
  • 課題解決学習あり
  • 宿題が重要親の協力が不可欠
  • 保護者のボランティアあり
  • 本帰国後、日本の学校との違いに戸惑う場面も… (給食当番など)

私は、海外の学校にはPTAがなくていいなー!と思ってたのですが、むしろ、インターの方が保護者が積極的に学校に関わるそうです。

やっていけるのかしら…?

語学の壁

「英語を学ぶ」のではなく「英語で学ぶ」なので、当然英語が必要になります。

ただ、娘の場合は小学校低学年なので、最低限、

  • 自分の名前が言える
  • 挨拶ができる

ならば、そこまで心配はないだろう、とのこと。

とはいえ、まったく話せないのもかわいそうなので、日本で英会話に通わせるつもりです。

英語での会話力(聞く・話す)を身につけるまでには、2年間かかると言います。この期間は「地獄の2年」と言われるそうです。

何を話しているかもわからない、自分も話せない、その環境にやっと慣れるのが、2年。

この過酷な環境を、子どもに強いてもいいのだろうか……。

悩みがつきません。

メリット・デメリット

インターナショナルスクールのメリット・デメリットをまとめると、以下になります。

メリットデメリット
英語が話せるようになる
日本にはない教育を受けられる
多国籍な環境で学べる
英語で会話できるまで忍耐が必須
教育費が高い

上記では触れなかったのですが、学費が高い!

一馬力・しがない日系会社員の我が家が高額な学費を払っていけるかどうかも、スリリングなところです。

日本人学校

概要

バンコクの日本人学校は規模の大きい学校です。

生徒数は2,000名以上、スクールバスは200台というので、驚きです。

あくまでも「私立学校」なので学費はかかりますが、転勤であれば、所属企業からの補助金が出るパターンがほとんどです。

日本人学校も、魅力的なんだよなぁ…!

メリット・デメリット

日本人学校のメリット・デメリットをまとめると、以下になります。

メリットデメリット
日本の学習指導要領に沿った勉強ができる
母語の発達を促せる
子どもの負担感は少ない語が話せるようになる
本と変わらない生活(知人)
インターに比べると英語力は劣る

実は、知人に、実際にバンコクの日本人学校に通っていた人がいて。氏、いわく、

子ども時代の記憶、ないっす。周りも日本人ばかりだったんで、日本にいた頃と生活は変わらなかったッスね。

それはそれで、もったいなくないか…!?と思う自分もいて、まさに混迷の極みであります。

「母語」の重要性

私たちは物事を考える時、どうやって考えるでしょうか。

起きている事象の整理・分析やこれからの行動の計画について、母語で思考をしていると思います。

「母語」とは

母語とは、その人が子供のころから使っていて、もっともスムーズに感情を表現することのできる言語のことである。

母語と母国語(東京外国語大学)

言葉とは、思考すること、表現すること、コミュニケーションをとる手段。

言葉の発達は、人格形成に寄与します。

我が家はどうするか

我が家がインターか日本人学校か迷っているのは、まさに「母語」に理由があります。

英語が話せたら、確かに楽。だけど、母語の発達に重要な時期に、あくまでも「第二外語」である英語で授業を受けさせてもいいものか。

花子はせっかく読書好きに育ったので、図書室がある日本人学校は魅力的…!

しかし、10歳以下の子どもの言葉の吸収力はたくましく、小1からインターに通うのであれば、十分に会話ができる程度の英語力が身に着きます。

英語は、努力すれば日本にいても身に着く。でも、せっかく海外に行くのだから、海外の生活に触れてほしい。

まだまだ悩む我が家。結論が出たら、改めてご報告します。


この記事はタイ駐妻物語というテーマで連載しています。

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