いつも仕事・家事・育児に忙しいワーママ・パパのみなさん、おつかれさまです。
「ワーママ スケジュール」で検索している方、多いのではないでしょうか。
私も職場復帰した頃は、検索魔になってました。
でも、他人のスケジュールって役に立たないことが多い。時間の使い方は、その人の価値観を投影したものですから、一人ひとり違って当然なのです。
理想のスケジュールはあなたが決める。これをモットーに、まずは今あなたが使っている時間を可視化してみましょう。
可視化のための準備
- 平日に始めよう
- みんなが元気な時にしよう
- ノート・手帳を手元に置こう
- スマホの「ストップウォッチ」機能を待ち受けの1ページ目にセットしよう
今からあなたには「ライフログ」を記録していただきます。
ライフログを取ったことのない方が、時間を計測・記録するのは、はじめのうちはムズかしいと思います。なので、始める前にいくつか準備事項があります。
まず、平日に始めること。平日は5日間ルーティンが決まっているので負担がかかりにくいです。
また、体調が万全な時を選ぶようにしてください。風邪をひいてたり、疲れてたりすると記録するのがしんどくなり、「またできなかった…」という失敗体験を積むことになってしまいます。
「自分の時間を自分でコントロールできた!」という成功体験から、自信をつけてほしいのです
なので、あなた含め、家族全員が元気な時に始めてください。
ノート・手帳とストップウォッチについては、後述しますので、お楽しみに。
ライフログをとる
ライフログとは、自分の日々の行動や体調、気分などについて記録することを指します。これを記録することで、以下の効用があると言われています。
- 自己分析
- 健康管理
- 目標達成
ここでは、時間を作ることを目的としているので「いつ何を食べた…」なんてことは記録しません。
- いつ
- 誰と
- なにをした
これだけでOKです。書き方の説明は以下へとお進みください。
ストップウォッチで測ってみよう
行動時間をストップウォッチで測ってみましょう。
ストップウォッチのアプリをスマホの1画面目にしておけば、すぐに使えて便利です。もちろんApple watchなどのウェアラブルデバイスもおすすめ。
測るときは、なるべく細かい行動単位にするのがポイント。
以下の3つに区切って計測します。
- 洗濯物を洗濯機に入れ、洗剤をはかり、ボタンを押す
- 洗濯機から出す
- 外へ干す
細かく計測するのは、「意外と時間がかかるもの」をあぶりだすため。
面倒ですが、小さく見積もっていた家事が意外と時間のかかるものだったことがわかれば、スケジューリング時にそれを考慮に入れて、途中で時間がなくなることを防げます。
記録の仕方
使った時間の記録
四角で囲う方法がオススメです。
が、自分がなにに時間を使っているかがわかれば、どのような記載方法でもOKです。
ちなみに私はこんな感じ。
私は自分が使った時間を人ごとに可視化したかったので、以下で色分けしています。
黒:デフォルト
紫:自分
緑:家族
桃:長女
橙:長男
赤:使途不明時間
ただ、色分けは見やすくて便利なのですが、ペンがその時になければ書くことはできません。
なので、最初は全部黒で書いて、あとからラインマーカーで色を塗る方法もオススメです。
気分の記録
1日の終わりに、その日の気分・体調を記しておきましょう。
私は手帳のガントチャートのページに記録しています。
ここでオススメなのが、スタンプ。
私が使っているものは、6種類の表情が一つのスタンプにまとまっていて、とても便利です。
三日坊主の方にこそオススメ。
天気も記録したい方は、こちらもどうぞ。
ライフログは手帳に書くのがオススメ
私はIT企業に勤めていて、基本的にアプリを使用するタイプですが、ライフログについては紙媒体の方が圧倒的におすすめです。
特に手帳は、ライフログ記録を念頭に構成されているものもあるので、一見の価値ありです。
手帳のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
---|---|
1日や1週間の流れを俯瞰できる 追加・消去が簡単 付箋を貼る等、ライフログ以外の情報もまとめられる | 常に手元に置いておく必要がある 円グラフ等見たい場合は自分で作る必要があるメリット |
私はジブン手帳bizを使っていますが、ジブン手帳days、ほぼ日手帳を使っている方も多いかと思います。
ライフログを年の途中から始める場合はノートでもOK
手帳は1月はじまりか4月はじまりが多いのですが、そのどちらの時期でもないけど今すぐライフログをつけたい!という方は、24時間軸のあるノートがオススメです。
使った時間を仕分ける
ワーママの強い味方、尾石晴さんの『やめる時間術』では、使った時間を「生活時間、ルーティン時間、自分時間」に分けることを推奨しています。
私はこれに2つ加えて、以下の5つに分けています。
生活時間 | 生きるのに必要な時間(睡眠、食事、排せつ、お風呂など) |
ルーティン時間 | こなさなければならない時間(家事、保育園や習い事の送迎など) |
自分時間 | 自分のために使う時間 |
家族時間 | 家族のために使う時間(公園遊び、絵本の読み聞かせなど) |
交際時間 | 付き合いのために使う時間(親せきづきあい、子どもの学校関連の付き合いなど) |
なぜ5つに分けるの?
5つの分類にしたのは、私の中で、それぞれの時間の配分を見直したかったからです。
減らせない | 生活時間 |
減らしたい | ルーティン時間・交際時間 |
増やしたい | 自分時間・家族時間 |
私は自分時間がないとパンクする人間ですが、ともすると自分時間に重きを置きがちです。
でも、私が目指す人生には「家族の笑顔」があるはずです。
家族を差し置いて自分の時間ばかり増やすことは、将来後悔するかもしれません。
そのため、「自分時間」と「家族時間」を分けて、可視化するようにしました。
あなたにとって管理したい時間があれば、置き換えたり、追加したり、ご自由にカスタマイズしてOKです!
自分の中の大事にしたい価値観を見極めておくといいかも。
「家族時間」って?
ぶっちゃけ、保育園の送迎に”愛”や”愉しさ”はないですよね。淡々とこなしてる、これは「ルーティン時間」。
でも、絵本の読み聞かせや、子どもとのおしゃべりには”愛”があるし、自分も”愉しい”。なので、これは「家族時間」。
では、「忙しくて保育園の送迎くらいしか会話をする時間がないから、毎日とても楽しみにしている」場合はどうでしょう?こちらはモチロン、「家族時間」に含まれます。
楽しくて心休まる家族時間は、もっと増やしたいですよね。
ただし、子どもの習い事は「ルーティン時間」に仕分けましょう。
習い事は、多ければ多いほど良い、ということはありません。それで生活(=時間)を圧迫するのであれば、習い事は減らした方がよいでしょう。
使った時間の合計が24時間にならない
ちょっとLINEに返信するつもり…で、ネットサーフィンで15分すぎてしまったこと、ありませんか?
そんな時間が「チリツモ」になります。使った時間を合計しても24時間にならない場合は、使途不明時間として赤字で帳尻合わせしましょう。
使った時間を評価する
振り返るタイミングは、1日の終わりと週末です。
1週間のザクっとした単位でも振り返るのがポイント。
やること | 日 | 週 |
---|---|---|
1. 分けた時間の合計と、その割合を算出しよう | ||
2. 時間の使い方をひとことで振り返ろう | ||
3. 気分と時間の使い方の相関関係を見つけよう |
1. 分けた時間の合計と、その割合を算出しよう
それぞれの時間配分を見て、理想の時間割になっているか確認しましょう。
- 増やしたい時間(自分時間・家族時間)と減らしたい時間(ルーティン時間・交際時間)の構成比は?
- 使途不明時間はどれくらいあったか?なぜ使途不明になったと思うか?
- 時間の使い方を見て、なにを感じたか?
基本的に「生活時間」は削ることが難しいので、それ以外の時間の帳尻を合わせるようにしましょう。
ちなみに、日本人の平均的な生活時間は10時間ほどです。
残りの14時間を、どう分配するかがキモになります。
「平均的な生活時間」の算出方法
- 睡眠時間:個人差はあるものの、6~8時間が目安(理想の睡眠時間とは?6~8時間が目安で個人差あり(NHK))
- 食事時間:日本人の1日当たりの食事時間は117分=約2時間(2009年のOECD調査(外部サイト))
- 排せつ時間:1日あたり4~6回(排尿の量や頻度の増加(MSD マニュアル))=だいたい15分程度
- お風呂時間:平均30分(あなたの入浴時間は何分?日本人の冬の入浴時間は全国平均30分(Weathernews Inc.))
2. 時間の使い方をひとことで振り返ろう
時間の使い方が可視化されたら、振り返りをしましょう。
私のオススメは、KPT方式での振り返りです(尾石晴さんも上述の著作で推奨されています)。
私は尾石晴さんの本を読む前からこのKPTが好きすぎて、仕事でもプロジェクトメンバーでの振り返りの際にたびたび用いています。
Keep | これからも続けていくべき良かったこと |
Problem | 問題だったこと |
Try | 今後に向けて改善すること・挑戦すること |
書き方のコツは、Keep・Problemは「事実」を書くことです。
特にProblemはネガティブな作業なので、自己弁護をしがちです。「〇〇だったから、××になってしまった」など、文章で書いてしまうことが多いです。
すべては最後のTryで良い改善案を出すためにやっているので、まずは見やすく・簡便な文章で書きます。
そのためには主観で捻じ曲げるのではなく、事実は事実として受け止めましょう。
慣れないうちは痛みを伴う作業なんですよね。。。
忘れないでほしいのは、戒めるべきは行動であり、あなた自身ではないこと。
なので、Problemがたくさんでることは、まったく恥ずかしいことではありません。
KPTのフォーマットはある?
KPTの神髄は、「Keep・Problemを俯瞰して、Tryを考え、次につなげること」にあります。
そこで、先人たちはKeep・Problemが見やすいフォーマットを作ってくれていました。
このように区分けして書きます。
最初はKeep・Problem・Tryを区別せず、いっしょくたにふせんで書きだすのがオススメです。
その後、ふせんをそれぞれのマスに貼り付けながら、ほかにも書くべきことがあれば追加していきます。
文房具好きさんは、おしゃれな付箋でテンションをあげましょう♪
3. 気分と時間の使い方の相関関係を見つけよう
気分ログを眺めつつ、気分の良い日・悪い日の時間の使い方を見てみましょう。
気分が悪い日は、自分時間をとりすぎてるな…とか、意外と交際時間が多い日の方が気分がいいな、とか、自分では気が付かなった相関関係が見えてくると思います。
それが、あなたの潜在意識としてある「価値観」です。
自分時間が足りないから増やそう、と思っていても、実は、家が綺麗な方が気分がいいからルーティン時間もある程度必要だった…等、頭で思い描いていた理想と、あなたの価値観のチューニングをしましょう。
結論:ライフログをとって時間の使い方を見直そう
いかがでしたでしょうか?あなたの時間の使い方やクセ、新たな価値観は見つかりましたか?
ライフログをとってみて、スケジュールの見直しに燃えている方もいらっしゃるかと思います。
いつか、スケジュールの見直しについても記事にしたいなぁ…!
私も時間の使い方を見直して、ブログの記事を書いていきたいと思います。
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