「脱皮できない蛇は死ぬ。」哲学者ニーチェの言葉です。蛇は成長するにつれて脱皮を繰り返す生き物です。古い自分を脱ぎ捨てること。今わたしが求めているのは、まさに「脱皮」なのです。
このテーマでは、わたしが「新しいわたしになる」ために、ライスワークではなくライフワークを探る旅の軌跡を書き記します。
- 7歳・2歳の母
- 2024年春よりタイ在住
- 元大手企業勤務・時短で管理職経験あり
複業さがし、はじめます
わたしはもう一度、「何者かになってみたい」のかもしれない。
若手の頃、がむしゃらに働いていました。必要あれば深夜まで働き、タクシー帰りや出張もなんのその。同年代の中では「できる方だ」と自負していました。その評価は、周りから見ても正しかったと思います。
でも今、わたしは周囲と同化した、ただのワーママ。いつしかわたしは、それでもいいやと自分に対して諦めるようになっていました。
第二子育休中に、ずっと離れていた読書を再開しました。インプット量が増えたら、当然アウトプット量も増えます。思考が、晴れていく。視界が開ける、高くなる。
ああ、わたしはもう、戻れない。胸に、ぽっと明かりがともりました。その灯火は瞬間、燃えたぎって、わたしを急き立てるのです。このままで、いいのか?
ぬるま湯は心地よいけれど
わたしは縁あって、国内大手のIT企業に勤務しています。ITという業態だけあって、働き方には理解のある会社です。
わたしは、ずるいことを考えていました。今の会社でこのまま逃げ切ろう、と。理想の子育てを成し、ある程度の経済的自由を手に入れる未来は見えているのです。
でも、明かりは灯ってしまいました。このままで、いいのか? このまま終わっていいのか。「それなりに働き子どもに教育を与え、定年後は勉強に旅行に明け暮れる」、そんな、今から十分に語れてしまえそうな未来について、答え合わせをするかのように淡々と、マークシート形式の日々を塗りつぶす人生で、いいのか。
この先、一生、予定調和で過ごせるとは限らないのです。わたしは今年、35歳。定年まであと30年はあります。
翻って、世の中はどうでしょう。30年でずいぶん変わりました。
30年前、1993年、世はポケベル全盛期。Windows95も発売されてない時代です。30年経った今では、(chatGPTを筆頭に)AIが、まさしくこれから、世界を変える最中です。
現状維持を望むマインドのままだと、世の中の変化を受け入れられなくなるのではないか。
さんざっぱら「頭の固い人にはなりたくない」と願った若いころの、その念頭にあった人物像に、わたしもなってしまうのではないか。
わたしにとっては、その方が恐怖でした。
このまま逃げ切って、手元にはなにもなく、新しいサービスが出たら「若い人はすごいわね~」と敬遠し、毎日暇すぎて暇すぎて、それでも、なにもできない。逃げ切った先にあるのは、そんな日常です。
これでいいはずがないのです。こんなことを考えてしまっている時点で、もう、この未来はわたしの希望ではなくなってしまった。
このままずっと逃げていたら、「やっぱり34歳のあの時、一歩踏み出していれば」と、ずっと負け惜しみを言う人生です。それは、わたしの人生ではない。
遅すぎることはない、いまこそ、種をまくとき。
こわくても脱ぎ捨てる、未練は持つな
種をまいたその先で、なにを得るのか。「何者かになっている自分」は、何者になっているのか。
今はまだわかりませんが、わたしが好きな自分でいるために、何ができるか考えていきたいと思います。
ひさしぶりの「自分の人生をドライブしている」感に、ワクワクしています!
本業と家事育児に忙しくても、心からやり続けたいと願う、ライフワークとなるような複業に、いま、出会いに。