駐在が決まって、夫が最初にしたこと。それは、英会話の体験レッスンでも、残された日本生活の計画でもありませんでした。
のんびり渡航準備中
それは、珍しく帰宅が早かった日のこと。
夫は、駐在が決まって数日、ビックリするくらい早く帰ってきた。
本人なりにも緊張感があるのだろう。普段の仕事も身が入らない……といったところだろうか?
そうだよな、だって縁もゆかりもない国に、海外経験のない身で行くんだもんなァ……と憐憫のまなざしを向けながら「おかえりー」と迎え入れた彼の手には、ビニール袋が下げられていた。
買ってきたよー
差し出されたソレを私は見る。そして、わが目を疑った。そこには……
アンタ、それ、観光者向けのガイドブックや!!!!!
とは言えず、(笑いで)震える声を抑えながら「コ、コレ……」と絞り出すと、
やっぱ海外に行くならこれがなきゃね♪
観光気分かいッ心配して損した!!!
という感じで、わが夫はのんびり、気ままに渡航準備をしています。
さすが、私が認めたタフネスハート(強心臓)の持ち主。
さて、これだけで終わらすのはここまで読んでくださった読者のみなさまに申し訳なさすぎるので、地球の歩き方で得たタイの知識をここに記します。
タイについて
首都
バンコク
この「バンコク」は通称です。
正式名称は、
クルンテープ・マハーナコーン・アモーンラッタナコーシン・マヒンタラーユッタヤー・マハーディロック・ポップ・ノッパラット・ラーチャタニーブリーロム・ウドムラーチャニウェートマハーサターン・アモーンピマーン・アワターンサティット・サッカタッティヤウィサヌカムプラシット
と言います。
これは日本語に訳すと、
天使の都 雄大な都城 帝釈天の不壊の宝玉 帝釈天の戦争なき平和な都 偉大にして最高の土地 九種の宝玉の如き心楽しき都 数々の大王宮に富み 神が権化して住みたもう 帝釈天が建築神ヴィシュカルマをして造り終えられし都
になります。(引用:タイ国政府観光庁日本事務所)
現地の人は「クルンテープ」(Krung Thep)と呼んでいるそうです。
「クルンテープ」とは「天使の都」または「神の都」を意味します。
では、「バンコク」とは何か。これは、「水辺の村」を意味する「バーンマコーク」が由来では、と言われています。
確かにバンコクには川が流れています。昔はもっと水が身近にあったのかもしれませんね。
国土
日本の1.4倍あり、国境を接している国には以下です。
- ミャンマー(ビルマ)
- ラオス
- カンボジア
- マレーシア
政治・経済
1932年以来立憲君主制で、現在の元首はワチラロンコーン国王です。
タイの王室は国民から大変尊敬されています。前国王が崩御した際は、国民は黒い服を着用し喪に服しました。
また、タイは8月23日に新首相が就任しました。長年対立していた親軍派と手を組み「大連立」を目指します。
これにより、国内政治は安定すると見られます。
なぜ、安定を目指したか。これは、タイは現在「中所得国の罠」に陥っているとされているからです。
途上国が経済発展により一人当たりGDPが中程度の水準(中所得)に達した後、発展パターンや戦略を転換できず、成長率が低下・低迷すること
これに陥った国の例は、内閣府によると、
- アルゼンチン
- ブラジル
- チリ
- マレーシア
- メキシコ
が挙げられます。反対に、安定成長を続けた諸国・地域としては、以下です。比較してみると、おもしろいですね。
- 日本
- アメリカ
- 韓国
- 香港
- シンガポール
タイの22年の実質成長率は2.6%で、東南アジア主要国で最低水準だったと報じられています。(2023年8月22日 日本経済新聞:タイ首相にタクシン派セター氏 親軍派と大連立)
この大連立により、タイの経済が上昇することが期待されます。
さて、私が行く頃には、どんな世界になってるかな。これからは、タイの社会情勢にも目を配っていきます。